「週末にまとめ買いをしたいけれど、置く場所がない」
「キッチンが狭くて、食材やストックが溢れかえっている」
そんな悩みを抱えていませんか?憧れのパントリー(食品庫)が欲しいと思っても、「うちは狭いから無理」と諦めてしまう方は少なくありません。
しかし、実は畳半畳分、あるいは奥行き30cm程度のスペースがあれば、パントリーは後付け可能です。
今回は、狭いキッチンでも実現できるパントリーのリフォーム費用や、デッドスペースを活かすアイデアについて解説します。収納不足を解消して、スッキリとしたキッチンを手に入れましょう。
狭いキッチンにパントリーを後付けする条件とは?
「パントリー=広くて歩いて入れる小部屋(ウォークイン)」というイメージが強いかもしれませんが、日本の住宅事情、特にリフォームでの後付けにおいては、「壁面収納型」や「隙間活用型」が主流です。
実は、食品ストックの収納には、それほど深い奥行きは必要ありません。
- 奥行き: 30cm~45cmあれば十分(缶詰やペットボトル、乾麺などが並べやすい)
- 幅: 45cm~90cm程度(カラーボックス1〜2個分)
- 場所: キッチン横、冷蔵庫の横、勝手口付近、廊下の壁など
むしろ奥行きがありすぎると、奥の賞味期限切れに気づかない「食品ロス」の原因になります。狭いからこそ、管理がしやすい「浅いパントリー」が作れるのです。

パントリー後付けリフォームの費用相場
パントリーを後付けする場合、どの程度の工事を行うかによって費用は大きく異なります。ここでは3つのパターンに分けて目安を紹介します。
1. デッドスペースに棚や扉を設置する(簡易リフォーム)
費用目安:3万円〜10万円
キッチンの背面や冷蔵庫横の隙間に、可動棚を取り付けたり、ロールスクリーンで目隠しをしたりする工事です。大掛かりな解体を伴わないため、費用を抑えて短期間で設置できます。
- 壁に棚柱(ガチャ柱)と棚板を設置
- 既製品の収納ユニットを固定
- 目隠し用のロールスクリーン設置
2. 既存の収納(押入れ・クローゼット)をパントリーに改修
費用目安:10万円〜30万円
キッチン近くにあるリビング収納や、あまり使っていない勝手口付近の収納スペースを、パントリー仕様に作り変えるリフォームです。
- 中棚の撤去・解体
- 食品用の可動棚の設置
- 扉の交換(通気性の良いルーバー扉などへ)
- 内部のクロス張り替え
3. 間取り変更でパントリースペースを新設
費用目安:30万円〜80万円
壁を新設して独立したスペースを作ったり、キッチン自体のレイアウトを変更してパントリーの場所を確保したりする工事です。電気工事(照明・コンセント)や換気扇の設置も含む場合が多くなります。
- 間仕切り壁の造作
- 電気・換気設備の工事
- 内装仕上げ
- 建具(ドア)の設置
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狭い場所を有効活用!パントリー後付けのアイデア
限られたスペースを最大限に活かすための、具体的な配置アイデアを紹介します。
冷蔵庫横や家具の隙間を活用
冷蔵庫と壁の間に20cm〜30cmの隙間はありませんか?ここに天井まで届くスライド式の収納庫を造作したり、壁面収納を取り付けたりすることで、立派なパントリーになります。調味料やレトルト食品のストックには最適なサイズです。
キッチン背面の壁一面をパントリー化
対面キッチンの場合、背面の壁全体を引き戸付きの収納にしてしまう方法です。食器棚とパントリー機能を兼ね備えることができ、来客時は扉を閉めれば生活感を完全に隠せます。奥行き45cmあれば、大型のホットプレートなども収納可能です。
廊下や階段下をパントリーにする
必ずしもキッチンの中にパントリーを作る必要はありません。キッチンから数歩でアクセスできる「廊下の壁面」や「階段下のデッドスペース」も狙い目です。特に階段下は、形がいびつでも棚板を工夫すれば、水や米などの重いストック品置き場として重宝します。

後付けパントリーで失敗しないための3つのポイント
せっかく費用をかけてパントリーを作っても、「使いにくい」「結局物置になってしまった」となっては意味がありません。計画段階で以下のポイントを押さえておきましょう。
1. 「可動棚」は必須にする
食品のパッケージサイズは様々です。背の高いペットボトルもあれば、低い缶詰もあります。棚の位置を数センチ単位で変えられる「可動棚(ダボレール等)」にしておかないと、無駄な空間ができて収納力が半減してしまいます。
2. 扉をつけるかどうか慎重に考える
狭い場所では、開き戸(ドア)を開けるスペースが邪魔になることがあります。
- 引き戸: 場所を取らないが、レール掃除が必要。
- ロールスクリーン: 安価で手軽だが、密閉性は低い。
- オープン(扉なし): 出し入れしやすく湿気がこもらないが、見た目がごちゃつく。
整理整頓が得意ならオープンタイプ、隠したいなら引き戸やロールスクリーンがおすすめです。
3. 通気性とコンセントを確保する
食品を扱う場所なので、湿気対策は重要です。特に根菜類を置く場合は、空気が淀まない工夫が必要です。また、パントリー内で調理家電を使ったり、コードレス掃除機を充電したりしたい場合は、コンセントの増設を忘れないようにしましょう。
- 何を収納したいか(米、水、調理家電、乾物など)
- 現在のストック量はどれくらいか
- ゴミ箱もパントリー内に隠したいか
- 扉は必要か、オープンタイプがいいか
まとめ:狭いからこそパントリーで家事効率アップを
「狭いから無理」と思っていたキッチンでも、奥行き30cmの隙間や壁面を活用することで、使い勝手の良いパントリーを後付けすることは可能です。
パントリーができると、以下のようなメリットが生まれます。
- キッチンが片付く: 作業スペースに物がなくなり、料理がしやすくなる。
- 無駄買いが減る: 在庫が一目でわかるので、同じものを買ってしまうミスがなくなる。
- 災害備蓄ができる: 水や食料のローリングストックが自然にできる。
費用は簡易的な棚の設置なら数万円から可能です。まずは、自宅のどのスペースが活用できそうか、リフォームのプロに相談してみてはいかがでしょうか。デッドスペースが、毎日の家事を助ける頼もしい場所に生まれ変わるはずです。
